病院や接骨院に行かれて「ストレートネック」と診断されている人は多いのではないでしょうか?
最近はデスクワークの姿勢やスマホの触りすぎ、台所と自分の身長が合わず首を下に向けないといけない、子供を抱っこしながら生活するなど前傾姿勢の方が多くいます。
この前傾姿勢
が問題なんです。
皆さんの首はどうなっていますか?身体が前のめりになっていませんか?ストレートネックで多いのが頭痛、首こり、肩こりこの三つなんですね。
そもそも、ストレートネックとは?
ストレートネックは病名ではなく状態のことです。首には本来ゆるやかなカーブ(湾曲)がありますが、そのカーブが失われて真っすぐになっている状態のことをストレートネックと言います。
そのような状態になる原因は、首の筋肉の緊張にあります。
私たちの頭はボーリングの玉ほどの重さがあります(5~6kg)例えば、現代はスマホを見たりパソコンを操作したり、頭を垂らして下向きになる姿勢が多いですが、その頭を垂れている姿勢は、ボーリングの玉が前へ落ちないように首の筋肉で支えているような状態です。
日常生活の中で、このような習慣が繰り返されると、首には負担がかかり続け、筋肉が緊張して縮みっぱなしになり、次第に首の骨が筋肉引っ張られてカーブが失われていくんです。
つまり、ストレートネックは、首の筋肉の緊張状態が続くことによって起きるのです。
頭痛もこのストレートネックが影響かもしれないと言われた方多いのではないでしょうか?「じゃあどうすればいいの?」「ストレートネックが治らないと頭痛は良くならないの?」
そんな疑問や不安があるのではないでしょうか?この解決策を今回はお話ししていきたいと思います。
なぜ、ストレートネックだと頭痛が起きやすいのか?
病院などでは、頭痛の原因はストレートネックと言われることがあります。しかし、ストレートネック=頭痛ではないです。
先ほどもお伝えしたように、ストレートネックは日常生活の中で首に負担がかかり続け、筋肉が緊張することによって起きます。ですから、首の筋肉の硬さやその影響を受け頭部周辺の筋肉も硬くなるので、血管や神経が圧迫され、頭痛が起きやすくなります。特に後頭下神経が圧迫されて症状がよく起きます。
ストレートネックであることが頭痛の原因ではなく、首や肩まわりなどの筋肉が硬くなることがストレートネックの状態を作っていて、その筋肉の硬さが頭痛につながっているのです。
*後頭神経痛について
頭皮や筋肉にある神経(大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経)が原因となる、後頭部の痛みが多くなります痛みのある場所によって3種類に分けられます。
- 大後頭神経痛:後頭部から頭の上の痛み
- 小後頭神経痛:頭の外側(側頭部)の痛み
- 大耳介神経痛:耳の後ろの痛み
後頭神経痛の原因は多岐にわたり、血管の圧迫、けが(むちうち)、頭や首の手術、感染症(単純ヘルペス、帯状疱疹)、首の骨の異常(関節リウマチ、変形性頚椎症)、肩こり、緊張型頭痛、原因は三叉神経痛と共通するものが多いです。
後頭神経痛の症状
後頭部の頭皮のピリピリ、チクチクするような痛みが特徴です。痛みの程度は人それぞれで、チクチク程度から激痛まであります。痛みは発作的に痛くなる人もいれば、痛みが持続する人もいます。
押すと 痛む症状(圧痛)を伴い、痛みに加えて頭皮の感覚の鈍さや、違和感を感じることも多です。痛みは左右片側にだけ出ることも、両側に出ることも。
片側に症状が出た場合は、片頭痛(偏頭痛)や帯状疱疹との鑑別が重要になってきます。吐き気やめまいなどは通常起こりません。
ストレートネックが他に引き起こす症状
首のカーブが失われて、真っすぐになって頭が前へ出ているような姿勢が続くと、首だけではなく首につながる肩や腕、背中や腰などの筋肉も緊張して硬くなりやすくなります。 その結果、首・肩こりや腰の痛みにもつながってしまいます。
また、首や腕の筋肉の硬さが影響して、首から指先まで伸びる神経や血管が圧迫されることで、手のしびれなどにつながるケースもあります。
首の痛みなどがある頚椎症や手のしびれの症状で病院へ行って、レントゲンを撮った時に初めて「ストレートネックですね」と言われることもよくあります。
ここまでをまとめると、ストレートネックの状態は、日常生活の中で首に負担がかかり続けたことによる筋肉の硬さが起こす「結果」であり、このような首の筋肉の硬さは頭痛をはじめ様々な症状を引き起こしていきます。
ここで重要なことを言うよ!
ストレートネックは確かに首の筋肉の緊張だけど・・・
問題は、首の緊張がなぜ?起こるのか。
ここが大切なんだ。
首の筋肉が緊張する理由を以下に列挙するよ。
- 胸椎(背骨、特にTh5~7)の動きが悪いことで緊張する
- 大胸筋や広背筋を固めるトレーニングによって緊張状態が続く
- 胃が活発に働きすぎている
- 肝臓の機能低下(数値には現れません)
- 腎機能の低下(水分不足など。特に腰痛が背中あたりにある方は要注意です。)
- アウターマッスル優位(身体の外側の筋肉:ふくらはぎや肩に筋肉がついている人で、インナーマッスル(内側の筋肉)が弱い人)
- 噛み締め症状や歯軋りをする人
- 甲状腺の異常症状(冷や汗、頭や手や足のみ汗をかく)を持っている人
- 交感神経優位(無意識な内に力みぐせがある人)
上記に当てはまりそうな人は改善策を施そう!
特に内臓系から来るストレートネックは、根深い筋の緊張があるので、日頃から水分と内臓を緩めるために睡眠と呼吸を気をつけよう!
頭痛・ストレートネックを根本的に改善するために
1.姿勢を正す 2.首のストレッチ 3.肩甲骨の柔軟性 4.重心位置を整える 5.リラックスする時間を作る 6.デスクワークの仕事ならパソコンの位置、机の位置、椅子の位置を確認 7.長時間同じ姿勢をとらない(30分ごとに伸びや動きをする) 8.枕の位置、マットレス 9.睡眠時間をしっかりとる
自分でできるセルフケアをご紹介!!!