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<一般の方へ>
股関節のためのピラティス へようこそ!
股関節のためのエクササイズと聞いて、恐らく多くの方が頭に重い浮かぶのは「スクワット」や「開脚ストレッチ」ではないでしょうか?
最近は「美尻エクササイズ」が女性の間で人気な影響もあり、世界中のフィットネスインストラクターが様々なエクササイズをSNSや動画サイトに投稿しています。それらは決して間違ってはいませんし、見た目に強く大きな筋肉をつけるためには必要な方法かもしれません。
でも、トレーニングの方法がその人に合っていなかったり、解剖画的な基礎知識が不十分な場合は、効果が出ないばかりか、逆に身体の色々な部分を痛めてしまう原因にもなりかねません。
例えば「スクワット」
立って行うスクワットは、膝や足の向きが正しくないと、膝を痛めてしまいます。また、腹部の力が不十分な場合は、腰椎へ負担がかかり、腰を痛めることもあります。エ クササイズ中の視線や頭部の位置もとても重要な要素です。 この動画では、それぞれのエクササイズがなんのために行われるのか?何に気をつけるべきなのか?を細かく説明しています。
動きは大変シンプルで負荷も大きくありませんが、動きの方向や順番をコントロールすることを大切にしています。 みなさんの中には、アスリートやダンサーなど頻繁に股関節を酷使される方、変形性股関節症に悩まされている方など、色々なバックグラウンドの方がいらっしゃると思いますが、まずは、エクササイズを通して、ご自分の股関節の可動域や股関節の動きを理解することをおすすめします。 怪我をされた方、手術前後の方でも主治医の許可があれば、行うことは可能ですが、他のピラティスと同様に必ずペインフリーポジションで、エクササイズ中に痛みがでないことを最優先して下さい。
<セラピストの方へ>
股関節の働きは、
1、動くこと(股関節の屈伸、内外転、内外旋を組み合わせてできる動作)
2、 支持すること(両脚、片脚にて立位を保つこと)
3、伝達すること(下肢の動きを上半身へ、また上半身の動きを下半身へ伝える)において、大変重要な関節です。
それぞれは全て組み合わさっているため、股関節の動きの質は身体全体の動きの質に大きく影響します。特に、股関節に近接した、腰椎や膝関節に与える影響はとても大きく、腰痛や膝の問題の原因が股関節にあることも少なくありません。そのため、患者さんに、股関節の動きを理解していただくことは、日常の動作はもちろんのこと、全ての運動、ダンスなどにおいて、局所の怪我を防ぎパフォーマンスを向上させることに不可欠です。
しかし、構造学的に問題がある場合、例えば臼蓋形成不全などの場合、その程度によってはエクササイズのみでは全ての問題を解決することができません。患者さんの中には、手術を行った方 が良いケースも存在します。慢性的に痛みがあり、日常生活に大きな支障がある場合、特に安静時 に痛みがある場合は要注意です。
エクササイズを行う前に、必ず医療機関で画像診断を受け、主治 医に許可をもらうことを忘れないでください。 エクササイズは、他のピラティスと同様に、全てペインフリーポジションで行いましょう。動きの強さではなく、方向やスピードのコントロールに着目することが重要です。そのため、最初は全てのエクササイズの遠心性の動きのフェーズのみを行ってみることをおすすめします。
しかし、特にスポーツをされている患者さんの中には、動きの強さや筋肉の疲労感に拘る方もたくさんおられます。そのような方には、エクササイズの目的とゴールを明確にし、「動きの方向やスピードを コントロールするエクササイズ」が一番の近道であることを繰り返し説明してあげましょう。対象となる方が、例えどのような患者さんであっても、モチベーションをキープする「やる気スイッ チ」を握っているのはセラピストであることは間違いありません。
➖飯田温美
1992年滋賀医科大学卒業、同大学付属病院麻酔科入局。入局後、早期からペ インクリ ニック分野での研修の機会に恵まれる。当時最先端の医療機関において 各種の疼痛治療 に難渋する症例を経験し、手術や神経ブロック、内服薬のみによる治療の限界を目の当た りにする。一般的な治療と並行し、患者個別の専門的なリハビリを医療機関で継続指導す る必要性を感じ、2007年 STOTT PILATES インストラクター資格取得。その後、医療機 関での個別のリハビリやバレエ教室で障害予防のためのピラティスの指導にあたる。 2015年より大阪のピラティススタジオにてイベント講師、メディカルアドバイザーを担 当。 2019年11月より地域のスポーツクラブの契約インストラクターとして、ピラティス のグループクラスを受け持つ。現在、週4日の病院勤務と週に3〜4コマのピラティス指導を担当しながら、「Dorys Pilates Private Studio」を2020年4月にオープン。
1992年 滋賀医科大学卒業、麻酔科入局
1995年 公立甲賀病院麻酔科、ペインクリニック科
1997年 滋賀医科大学附属病院麻酔科、ペインクリニック科 研究生
2009年 近江草津徳洲会病院ペインクリニック科(兼任)
2016年 滋賀医科大学附属病院麻酔科助手
2018年 琵琶湖大橋病院麻酔科、訪問診療科部長
2015年より 「Studio Inner works」にてイベント講師、メディカルアドバイザー
2019年11月より 「Community Park Otsukyo」にてピラティス担当
2020年4月より「Dorys Pilates Private Studio」をオープン
<資格>
日本麻酔学会認定医
2007年 STOTT PILATESー IMP.IR.ICCB、ISP
2019年 STOTT PILATESーRM ( Rehabilitation Program Matwork )
2019年 Progressing Ballet Technique 認定