来歴
普段の活動
普段は理学療法士として病院のリハビリテーション診療部で患者診療を行い、週末は主に体表解剖研究会のセミナーや自分が考案したMCPのセミナーなどで講師活動を行っています。
この業界の問題・課題点
理学療法士の治療技術という部分は、卒後の自己研鑽に頼っているといっても過言ではないと思っています。私が学生だった30年前にくらべ、学校で学ぶ知識は莫大に増えました。しかし、技術については30年前とほとんど変わっていません。理学療法士であれば卒後にこれは出来るという基本的な技術面の進歩がない。これは専門職として今後一番の課題だと思います。
今の仕事を選んだきっかけ
高2の時から腰椎椎間板ヘルニアで整形外科に外来で通っていたのですが、高校3年の秋、リハ室にいる白衣の人の職業をリハ助手のおばちゃんに聞きました。それまで理学療法という職業もしりませんでした。その後、いくつかの学校のパンフレットを取り寄せ、面白そうだなと思ったのがきっかけです。これといって誰かに憧れたとか、何かを思ってというようなドラマはありませんが、きっかけってそんなもんだと思います。
そこからなぜ、専門分野を学び始めたか
新人の時これといった技術はなく、先輩が研修会で学んできた筋々膜摩擦伸張法という治療法を見よう見まねで始めたのが筋に対する治療との出逢いです。見よう見まねではあったのですが、結果がでて患者さんが喜んでくれるのが嬉しく、それから筋に対する治療に興味を持ち深く学びはじめました。
その道を選んで苦労したこと、逆に楽しかったこと、感動したこと
楽しいことや感動したことといえば、症状が改善することで患者さん達が喜んでくれることです。 苦労したこととか辛かったことというのはやはり結果を出すということの難しさですね。なんども打ち砕かれました。
この業界の役割・使命、また今後の計画は
使命というのもおこがましいですが、体表解剖学、特に触察技術の大切さと、それを学び臨床に用いる事の面白さを伝えていくこと。そして解剖学と触察技術によって関節可動域練習を理学療法士の標準的な専門技術にすることです。
ターニングポイントと感じる出来事
これが!というのは特にありませんが、総合病院を辞め、リハの外来を増やして欲しいと今の職場に移った時でしょうか。結果を出すことの大切さを嫌というほど思い知らされました。あとは時々に出逢った人達と交わした言葉や、先輩達からの厳しい指摘、慕ってくれる後輩の存在。それらにその都度背中をおされてきた感じですね。
望む業界の未来
必要な人に必要な技術をしっかりと提供できる。そんな未来であって欲しいです。そのためにまずは学生が教育課程で学べる基本的治療技術の確立による卒後理学療法士の技術面の底上げが必要と思います。
仕事以外の時間の過ごし方
映画観たり、漫画読んだりする程度でしょうか。
最近は動画編集なんかもしてますね。知人の結婚式用DVDなんか作ってます。
人をみるとは
ライフワークです。