来歴
普段の活動
“ペインクリニック”とは馴染みがないかもしれませんが痛み専門の診療科です。腰痛、椎 間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、五十肩、肩こり、膝痛などの整形疾患、帯状疱疹後神経痛 などの様々な神経痛、頭痛、しびれなど、ごく一般にみられる症状から難治性の痛みま で、神経ブロック、薬物療法、理学療法などを組み合わせ総合的に治療しています。
この業界の問題・課題点
急性痛は一つの治療だけで治ることも多いですが、慢性痛は筋骨格の器質的な問題だけで なく、日常生活動作や心理的要因などが複雑に関係しているため、様々な職種による総合 的な評価と治療が不可欠です。しかし日本の痛み治療は十分に多職種の連携が出来ていな いことも多く、多角的評価と治療が行われていないことが今後の課題です。
今の仕事を選んだきっかけ
どんな職業であれ“人を幸せにする”、“人の役に立つ”仕事に就きたいと考えていました。医 師になってからは全身管理に興味があり、始めは手術麻酔を専門にしていました。手術 中、術後には痛みを和らげる工夫が必要です。自分が担当した手術で「全然痛くなかった と」と言われるのは本当にうれしく思います。手術麻酔で培った痛み治療の知識や経験を 活かし、日常生活で痛み感じている人を治したいと思うようになりました。
そこからなぜ、専門分野を学び始めたか
ほとんどの病気の危険信号が痛みであり、痛み治療は医学の原点と考えています。最近の 医療は病気を治すことだけに目を向けがちで、生活の質を改善するという当たり前のこと が忘れられている気がします。痛みを和らげる事で人生が健康で豊かになるように寄り添 いたいと考え、ペインクリニックという痛み治療に特化した診療科を専門にしました。
その道を選んで苦労したこと、逆に楽しかったこと、感動したこと
どこに行っても原因が分からず治らない痛みは実際に存在します。治療もとても難しく、 自分自身も悩むこともありますが、そういった患者さんの中でも、治療していくと痛みが 和らぎ元気になられる方はたくさんいます。痛みが楽になって笑顔で帰られる患者さんを みるのが自分にとっても日々の喜びです。
この業界の役割・使命、また今後の計画は
今までは大学病院で痛みの研究、治療を行ってきましたが、今後は痛みの事なら何でも気 軽に相談できる診療所として、少しでも多くの痛みで苦しむ人に寄り添いたいと考えてい ます。痛みを和らげて、生活の質(QOL)をあげること、健康寿命を延ばすことを目標 に、多職種が連携し集学的に痛み治療ができる診療所を目指します。
ターニングポイントと感じる出来事
特にありません。
望む業界の未来
業界の垣根を越えて“痛み治療のスペシャリスト”たちが連携し、患者さん一人一人に適し たオーダーメイドな痛み治療が受けられるようになること。
仕事以外の時間の過ごし方
テニスやゴルフ、サイクリングなどのスポーツ全般
人をみるとは
患者さん、その家族の人生に関わり幸せにすること。
Live a happy and productive life!